【男性の産後うつ】男性育休経験者の6割が経験する“うつうつ“した気持ちと「3つの対処方法」

パパ育児の「AtoZ」

「男性の産後うつ」という言葉を聞いたことはありますか?

「女性の産後うつ」は耳にしたことがあります。産後に女性の体の中ではホルモンバランスが崩れて産後にうつ状態になることがあります。出産後の2週間後から数ヶ月程度の間に発症することが多く、出産後の女性の10%が発症すると言われています。産後うつにかかった女性は育児や家事を担うことが難しく、ひどい場合は死に至ることもあります。実際、産後の女性の死亡率の1位は自殺です

一方で、「男性の産後うつ」という言葉はあまり聞きません。しかし、シカゴリラが仲間の男性育休経験者からヒアリングしてみると、多くの男性育休経験者6割が“うつうつ“とした気持ちを感じています。つまり、「男性の産後うつ」も存在するのです。

今回の記事では、当ブログの人気コンテンツの「男性育休体験記」から見えてきた「男性の“うつうつ“とした気持ち」の実態と、「原因」、「対処方法」について説明していきます。

これから男性育休に興味がある方、また、これから男性育休を取得される方は是非ご一読ください。

男性育休体験記から見る、“うつうつ“とした気持ち

シカゴリラが仲間のパパさんの男性育休体験をまとめている「男性育休体験記」の中にも育休中の父親の“うつうつ“とした気持ちが記載されてます。

とみたんさんの「男性育休体験記」の抜粋

育休中は家族以外と関わる時間は極端に少なく、引きこもり状態でした。妻の病状も安定せず、妻と義母との関係を取り持つことにも疲弊し、生後10カ月を経過した頃には心身ともにボロボロとなっていました。ある朝、私は突然無力感に襲われ、息子を義母に預け東京の実家に帰ってしまいました。いわゆる家出です

幸い、両親の支えもあり2泊3日の休養で心身ともにリフレッシュでき、再び家族のもとに帰ることができました。息子と再会した際、息子が泣きながら一生懸命にハイハイをして私に抱き着いてきた時のことは今でも鮮明に覚えています

https://papaikuq.com/?p=543

とあるパパさんの「男性育休体験記」の抜粋

【産後1ヶ月間】
とにかく、自分ではなく娘のサイクルに適応することが一番大変だったと記憶しています。恥ずかしい話ですが、我が家での娘との共同生活が始まった2日目で、夜間のケアが辛すぎて、妻と、手伝いに来てくれていた義母の許しを得て日中リフレッシュするために一人で外出させてもらいました。また、ストレス性の帯状疱疹にもなってしまいました。ストレスが表出することが今まで無かったので、私にとっては相当なストレスだったのだと思います。

https://papaikuq.com/?p=394

オトダンさんの「男性育休体験記」の抜粋

外からのコミニュケーションが無くなる孤独感
仕事をしている時は社内や社外の方とコミュニケーションをとる機会があるため、社会と触れながら生活しています。それが育児休暇に入ったとたん家中心の生活にガラッと変わったので、環境の変化に戸惑いを感じました。そのため、僕の場合は外部とのコミニュケーションがほしくてSNSはじめたり、買い物を積極的に行くなどして気持ちをリフレッシュさせています。

3時間毎の授乳
育児休暇中に最も体力的に辛かったのが、夜中の授乳です。特に我が子は双子なので、妻と一緒に深夜に起きては双子にミルクを飲ませていますが、ぐっすり睡眠ができないというストレスは身体にも影響がでてしまうので慣れるまでは本当に辛かったです。
育休中は家に籠る時間が増えてウツウツとした気持ちになることもあるため、皆さん何かしらの方法で気持ちをリフレッシュできる方法を見つけておくと良いいと思いますよ。

https://papaikuq.com/?p=129

シカゴリラの“うつうつ“した気持ち

出生後1ヶ月程度(床上げの時期)になると徐々に“うつうつ“とした気持ちになってきました。
床上げまでの期間は一生懸命にパートナーに負担をかけないように家事や育児を頑張りました。ただ、日々の家事や育児は思ったよりも大変でした。具体的には、新生児の泣き声に右往左往すると共に、幼稚園児の姉が赤ちゃんがえりしてしまって対応に苦慮しました。加えて、育児に翻弄されているうちに洗濯物や食器が山積みになっていきます。会社の業務とは違い、育児はぜんぜん思い通りコントロールできなかったことはストレスになりました。
また、育休中のキャリアロスを懸念して、復帰後のキャリアアップにつながることをしなければいけないという思い(強迫観念?)から朝は2時半に起きて1日1時間でも勉強をするようにしていました。
そんな日々を過ごしていたら、頑張りすぎてしまったのか精神的にも肉体的にも疲れてしまいました。そして、だんだんと“うつうつ“とした気持ちになってきました。

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産後うつの症状

産後うつの典型的な症状としては以下のようなものが挙げられます。

精神的症状:気分が落ち込む、不安になる、イライラする、集中力・記憶力の低下、子供への愛着の低下、自殺願望
肉体的症状:身体的には、眠れない、体がだるい、疲れが取れない、頭痛、食欲低下

こうした症状は程度の多寡はあれども先述のように男性育休でも見られます。男性育休中の多くの方がこうした“うつうつ“とした気持ちを大なり小なり経験います。このように、産後うつは、女性だけではなく、男性の問題でもあるのです。

「男性の産後うつ」の3つの理由と新型コロナウイルスの影響

次に、なぜこうした男性の産後うつが生じるのか理由を見ていきましょう。

理由①「急激な環境変化」

男性育休を取得する人の多くは20代後半から40代前半の男性です。働き始めてから年数が経ち、仕事にも慣れ、知力体力共に優れた時期であることから職場で頼りにされる存在であることが多いです。

しかしながら、育休中は環境が大きく変化します。まず、職場は会社から家庭に移りますし、業務内容も一転します。加えて、勤務形態も週5日1日8時間労働から週7日1日24時間労働(適宜仮眠有り)に変化します。こうした育休に伴う環境変化は精神や肉体にストレスとなります。

理由②「頑張りすぎてしまう」

育休中の父親、特に、育休初期においては環境の変化に順応するため、また、新生児が産まれた喜びから家事や育児を頑張ろうという気持ちが働き、時には頑張りすぎてしまうことも。そうした過度な頑張りは体のストレスとなります。

早い人だと育休に入ってすぐに体に不調をきたす人もいますし、中にはゆっくりとボディーブローのように影響が出てくる人もいます。ゆっくり影響が出てくる人の特徴としては、はじめこそ新生児が家にいるという非日常的な出来事の中で気持ちが高揚しているので気付かないのですが、家事や育児が少しづつ日常に変わってきた頃にこれまで溜まっていたストレスにより不調を来します。このように「頑張りすぎること」は体のストレスとなります。

理由③「思い通りにならない育児」と「蓄積される家事」

新生児の世話は大変です。お腹が空いたことによる不快、暑さや寒さによる不快、オムツが濡れたことによる不快等をまとめて「泣く」という一つの表現で訴えかけます。同じ泣くでも理由はそれぞれ異なり、それを親が斟酌して乳児の要望に応えなくてはなりません。加えて、「黄昏泣き」に代表されるように、ただ泣きたいから泣いていることもあったりします。何が正解かわからない中で「泣く理由」を暗中模索すると心が擦り減っていきます。

新生児の相手をしていると時間はいくらあっても足りず、結果として家事は全く片付かずに食器や洋服が積み重なっていき家の中はめちゃくちゃに。職場で仕事をバリバリとこなしていた父親はこんなはずではなかったとストレスを感じます。

「新型コロナウイルス」が“うつうつ”した気持ちに拍車をかける

新型コロナウイルスによる様々な制限もストレスの原因となります。出産や育児において「新型コロナウイルスだから」と色々なことに制限がかかります。

例えば、「出産の立ち会いはできません」、「産後も赤ちゃんの面会において友人や知人を呼ぶことは控える必要があります」、「お宮参りやお食い初めといったイベントも場合によっては控える必要があるかもしれません」、「外出規制が出れば、子供を連れて散歩に行くのも躊躇われます」。

特に、外出規制で散歩ができないことはストレスとなります。“うつうつ“とした気持ちは、外に出て陽の光を浴びながら散歩すると気分が晴れるものです。しかしながら、新型コロナウイルスで外出規制となる中、家に閉じ籠って家事や育児を続けていると、気分転換をすることができずにストレスが発散されることなく溜まってしまいます。このように、新型コロナウイルスによる行動制限が鬱々とした気持ちに拍車をかけることがあります。

「男性の産後うつ」への3つの対処方法

対処方法①「頑張りすぎない」

育休に入ったばかりの頃は環境への順応や赤ちゃんが生まれたことへの高揚感等から家事を頑張ってしまうことがあります。睡眠時間を削ったり、栄養価の高い食事をたくさん作ったりと無理をしがちです。ただ、頑張りすぎて父親がダウンしては元も子もありません。意識的に頑張りすぎないようにしましょう。

もし、家事や育児が辛くなってきたら、少し休んで肩の力を抜きましょう。辛い時は辛い旨を周囲に正直に伝えて助けてもらいましょう。無理は禁物です。

対処方法②「自分の時間を作る」

家事や育児に忙殺されて、1日24時間(適宜仮眠)目まぐるしく父親として働いていると精神的にも肉体的にも疲弊します。たまには父親以外、つまり「自分の時間」も確保にしましょう。

例えば、早朝に起きて30分でも筋トレをしたり、外を走って体を動かすのもいいです。パートナーや親に頼って昼間に家を開けて日中に一人で出かけて、喫茶店で書物を読むのもいいかもしれませし、漫画喫茶で惰眠を貪るのもいいかもしません。時には友達との飲みに行くことも良い気分転換になります。パートナーや親に負担を掛けるのことに気が引けるのであれば、行政や民間の育児サービスを利用することをおすすめします。

対処方法③「仲間を見つける」

仲間を見つけて悩みを共有することも大切です。

ただ、ママ友を見つけることに比べてパパともを見つけるのは大変です。母親学級にいってもパパはいませんし、平日に児童館に行ってもパパはいません。そもそもママでさえママ友を作るのに気を使っているのに、パパがママ友を作るのはそう簡単にできることではありません。もし、周囲にパパ共が作れそうにない時は、少し遠出してパパコミュティの集まりに参加するのもいいかも知れません。長時間にわたり家を開けられない場合は、自宅でできるSNSも魅力的です。私自身も育児に携わるパパ仲間が欲しくてパパ育コミュというSNS上のコミュニティをはじめました。

最後に〜「男性の産後うつ」に注意〜

今回の記事ではシカゴゴリラがパパ仲間の育休体験をヒアリングする中で分かっていた「男性の産後うつ」について紹介しました。その上で、男性の産後うつの「理由」や「対処方法」を説明しました。

男性の産後うつは、その存在がほとんど知られていないため、ともすると見過ごされてしまいます。しかし、これまで男性育休体験をヒアリングしたパパさんの実に60%が“うつうつ“した気持ちを経験していることが分かっています。

今後男性育休が普及していく中で、おそらくこうした「男性の産後うつ」が増えてくるのではないでしょうか。

これから男性育休を取得しようとする人は、育休に入る前に「男性の産後うつ」について十分に認識して予防すると共に、万一“うつうつ“した気持ちになったら「頑張りすぎない」、「自分の時間を作る」、「仲間を見つける」の3つの対処方法を実践してみて下さい。

以上、「【男性の産後うつ】男性育休経験者の6割が経験する“うつうつ“した気持ちと「3つの対処法」」でした。

シカゴリラの生態が気になる方はこちら↓

コメント

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