【データで見る男性育休】“おすすめ”の育休期間!1ヶ月は死守!理想は3〜6ヶ月!?

データで見る男性育休

男性育休を取得する上で、最も大きな悩み事の一つが「育休期間」です。

1週間、1ヶ月、3ヶ月、半年、一年…

長い方が家族をサポートできる時間は増えるけど、職場には迷惑をかけるな〜

そこで、本記事では「期間ごとのパパの役割」と「アンケート結果」から“おすすめ”の育休期間をご紹介いたします!

育休期間に悩んでいる方は是非ご一読ください!

新生児が誕生してからの期間ごとのパパの役割

育休期間を検討する上で大切なことは「パパとしてどの時期に何をサポートできるか」ということです。

そこで、以下では新生児が誕生してからの期間ごとのパパの役割(あわせて期間ごとの育休体験記)を記載します。

■5日間(退院まで)
パートナーと新生児が入院している時期です。
パートナーは出産に伴う肉体的・精神的負担でボロボロの状態です。立ち上がりトイレに行くのも一苦労です。ママを極力動かないようにサポートしてあげる必要があります。
必要な日用品を揃えて手の届く範囲に置いてあげることもそうですが、何よりも病院で新生児を観に来る親族や知人等の対応をすることが考えられます。特に、パパ方の親族の来訪時にはパートナーは気を使って無理しがちです。来客に対しては、赤ちゃんであれば十分に見ていってもらってもいいですが、パートナーからは早めに離れてもらいましょう。
また、パートナーと新生児が戻ってくる家の準備をする期間でもあります。床上げまで快適に過ごせるように布団の準備や湿度や温度管理がきちんとできるか確認しておきましょう。
また、第二子以降の出生である場合は上の子供の面倒を見る必要があります。
■1ヶ月間(床上げまで)
産後1ヶ月程度は胎盤が剥離した悪露(おろ)が続く時期です。
この時期はパートナーは基本的に自宅で寝ている生活です。パパとして家事や育児にできることは全てサポートしましょう。上げ膳据え膳が基本です。

この時期にしっかりと休まないと産後の肥立ちが悪く出産前の体に戻ることができません。具体的には子宮復古不全(臨月に、胃のすぐ下の高さまで大きくなった子宮が、産後約4~6週間かけて妊娠前と同じ状態に戻るのを「子宮復古」という)や膀胱炎、乳腺炎等の症状が現れます。こうした症状が出た場合には産後から数年経っても無理をすると痛みが出たりと生涯に渡って後を引くこともありますので気をつけましょう。
加えて、出産祝いをいただいた場合はそのお礼をお返しする時期でもありますので、パパの出番です(携帯でポツポツ返礼品を選ぶ作業はママの気晴らしになったりすることもあるかもしれませんが)。
■2ヶ月間(産褥期まで)
産後2ヶ月程度でホルモンバランスが徐々に妊娠前に戻り、子宮の大きさも概ね元に戻ります。
出産後1ヶ月で1ヶ月検診があるのでその頃から外出もできますし家事も少しずつこなすことができます。
ただ、産褥期のこの時期は無理をすれば産後の肥立ちが悪くなります。産褥期の「褥(しとね)」という漢字は「寝たり座ったりする布団」という意味です。文字通り、パートナーが布団に横になっていることを前提とした時期だという認識でパパとして家事や育児に全力サポートが求められます。
■3ヶ月(お食い初めまで)
産後2ヶ月もすると体は妊娠前に概ね戻りますが、依然として骨盤は緩んでいますし、体を動かすと痛みがあることも
加えて産後のホルモン変化の影響でマタニティーブルーになりやすい時期でもあります。
家事や育児をパートナーと共同で行うことは可能ですが、パートナーに無理をさせないことが前提です。
また、産後100日でお食い初めがありますので、お食い初めの準備や段取りはパパの出番です。
■6ヶ月(離乳食が始まる頃まで)
産後3ヶ月以降はパートナーの体は概ね妊娠前の生活が送れるようになっており、無理をしなければ家事や育児をすることができます。
しかし、妊娠前の生活が送れるようになっているからといって、妊娠前にはなかった夜泣き対応で睡眠が削られたり、授乳に伴い体の栄養を取られますし、オムツ替えや沐浴といった育児も加わってきますのでパパとして引き続きサポートが必要です。
6ヶ月では早い子ですと離乳食が始まりますので、赤ちゃんにお粥等の離乳食を作ってあげましょう。

■12ヶ月(1歳のお祝いまで)
6ヶ月以降は子供は乳幼児から次第に幼児になっていきます
乳歯が生えてきたり、ずり這いをしたり、ハイハイをしたり、お座りをしたり、つかまり立ちをしたり、目に見えて成長をしていきます。こうした子供の成長を見ながらパートナーと家事や育児を共にこなしていくと夫婦の絆が深まっていきます。成長の記録として写真や動画をたくさん撮ってあげるのもいいかもしれません。
1歳のお誕生日を迎えて一升餅を背負いながら必死で前に進もうとする子供の姿を見ながら、育休期間の子供の日々の成長を夫婦で懐かしむことができたりします。

このように、それぞれの時期ごとにパパとして様々な役割があります。

大切なことはパパとしての役割を認識して目的意識を持ち、パートナーと相談しながら育休期間を選択することです。

そうする事で、効率的かつ効果的にパートナーをサポートしながら家事や育児を担うことができるようになります。

アンケートから見る「おすすめの育休期間」

次に前述の育休期間ごとのパパの役割を踏まえつつ、男性育休アンケートから定量的に「おすすめの育休期間」について分析していきます。

ママの視点

まずは、パートナーであるママさんの意見を見ていきましょう。

グラフ


男性育休アンケートにおいてママを対象に「具体的にどの程度の期間の育休を取得して欲しいか」という質問をした回答が上表です。

「1ヶ月以上〜3ヶ月未満」が40.6%、「3月以上〜6ヶ月未満」と「2週間以上〜1ヶ月未満」が同率で17.0%となっています。

こうした期間は産褥期(出産後に体が妊娠前の状態に戻るまでの期間。2ヶ月程度)や床上げ(出産後に母体を休めるために敷きっぱなしにした布団を片付ける時期。産後3週間程度)に対応し、最低限パパにサポートして欲しいというのがパートナーの意見であることが推察されます。

家事や育児にしっかりと携わるのであれば、この期間の育休取得は必須だと言っていいでしょう。

【男性育休アンケートにおける「みんなの声」】
ママ「主人は365日の育休をとりました。 4年前のことですが私も知識がなく、法的に可能なのだからそれが当然だと思っていたのですが、1ヶ月以上とっている方が僅かだと後で知り、愕然としました。 たった1ヶ月だったら私は多分鬱で自死していた可能性もあります。日本は遅れすぎですね。男女の意識の差が少子化を促している原因の一端だとも思います。(それだけでもないですが) もっと積極的というより強制的に法的に男性の育児参加を促すべきだと思います。」

パパの視点(育休取得者)

男性育休アンケートにおいて育休を取得したことがある男性の「実際に取得した育休期間」に関する質問への回答が上表です。

「1ヶ月以上〜3ヶ月未満」か24.6%と最も多くなっていますが、「3ヶ月以上〜6ヶ月未満」が14.4%、「6ヶ月以上〜9ヶ月未満」が18.7%となっており、回答者において長期間にわたって育休を取得する割合が多いことがわかります。

こうした育休取得者に対して自身の育休期間の満足度について聞いてみたところ、3ヶ月未満では「ちょうどよかった」が38.7%と回答し、「もっと長く取得すればよかった」が61.3%に上ります。

もちろん、「もっと短くてよかった」はゼロです。

一方で、3ヶ月以上では「もっと長く取得すればよかった」が34.3%であり、「ちょうどよかった」が64.7%となります。

家事や育児が尽きることはありませんから、男性育休取得者、特に3ヶ月未満の育休取得者の多くがパートナーのサポートや子供の成長にもう少し携わっていたいと感じながら育休から復帰している様子がわかります。

では最後に育休取得者が「オススメする育休期間」をみていきましょう。

育休経験がある男性に対して「オススメの育休期間」を質問した回答が上表です。

「3ヶ月以上〜6ヶ月未満」が28.6%と最も多くなっており、次いで「9ヶ月以上〜12ヶ月未満」が23.1%となっています。

一方で、1ヶ月未満の育休期間は合算しても10%にもなりません。

「おすすめの期間」は“最低1ヶ月”、できれば“3ヶ月〜6ヶ月”!?

ママの希望する育休期間からも見えてきたように、床上げ期や産褥期についてはパートナーをサポートをする必要がありますので、最低でも1ヶ月以上の育休期間は死守したいところです。

加えて、育休経験のある男性からは、お食い初めまでの3ヶ月離乳食が始まる6ヶ月頃まで育休を取得することをオススメする声が多くありました。

育休期間を検討する上では以下のような個別の事情を考慮する必要があります。

  • 職場の育休制度や仕事の状況
  • 金銭面の負担
  • パートナーの意向
  • 周囲のサポート

ただ、パートナーをサポートしつつ、生まれたての赤ちゃんが新生児から幼児へ成長する過程を間近で見ることができるのは人生の中でもとっても貴重な経験の一つです。

実際、育休取得者の多くは「もう少しパートナーをサポートしたかった」、「もう少し子供の成長を見ておきたかった」と後ろ髪を引かれながら職場に戻っています

自分の気持ちを大切にしよう

上表は「実際の育休期間」と「おすすめの育休期間」の関係を見たものです。

「3ヶ月以上〜6ヶ月未満」に収束する傾向はありますが、概ね両者は一致していることが分かります。

この結果から、育休取得者は自分の選択した育休期間を最もすすめています

つまり、最善の育休期間は個々人の家庭環境や職場環境等を踏まえて自分で選択すべきものだということです。

そのため、育休期間を決める上で検討しないといけない要素は数多あれど、一番大事なのは「自分がどうしたいか」ということに尽きると思います。

1ヶ月以上の育休期間は最低限必要としても、その上で職場環境や家庭環境等を踏まえながら「自分は一年取得したい」、「自分は半年取得したい」、「3ヶ月取得したい」と、自分の心と相談して見てください。

そうして、自分の思いが明確になった時に見えてくる期間が「おすすめの育休期間」の答えではないでしょうか。

長期にわたる男性育休の取得は、まだまだ前例がなく、職場によっては勇気がいることかもしれません。

実際、男性のうち、1ヶ月以上の長期育休を望む声は59.0%と多い一方で、実際に長期の育休取得者は1.4%とごく僅かであることを、以前の記事において紹介しました。

しかし、子供や家族にとって、パパはあなた1人だけです

是非、自分の思いを大切にしてください。

【男性育休アンケートにおける「みんなの声」】
育休取得者①「夫婦で共有の経験をすることは大切だと思います。家事の大変さを理解すること。感謝すること。自分で家事に取り組み動くことが大切だと感じました。また、子育てはかなり大変なこともあると思います(僕の場合は夜泣き)。大変な分、成長を感じます。そして、やっぱり可愛いですから。金銭的には少し困ったので、1ヶ月で終えましたが、もう少しとりたかったなと感じました。
育休取得者②「4ヶ月取得したが育休を1年取るべきだった
育休取得者③「育休によって、大変な産後の生活が前向きで笑顔の多い期間になりました。男性の場合は自分で産まないため実感を持ちづらいため、事前にどんな生活になるかの情報提供、どんな生活を送るかの準備なども必要と感じます。その上で、産後3週間は安静にと医師から言われている妻を休ませるために、赤ちゃんのお世話以外は全て夫がやる、赤ちゃんのお世話ももちろんする、そして2人で赤ちゃんのお世話を交代して睡眠時間を確保する、などをしていくと前向きで楽しい期間になることを実感しました。ぜひ全員1ヶ月以上は育休を取得する社会になってほしいと思いますし、啓発していきたいと思います。」
育休取得者④「私は3日ほどの育休でした。今思えば、生まれてから保育園に預けるまでの間は、育休を取得したかったと、家族と一緒にいたかったと強く思います。(乳児の育児は本当に大変なため)ただ、会社に長期の育休を取得した人が1人もおらず、激務が続いており、考えることすらできませんでした。今の社会では、そのような方が多い状況なのかなぁと思います。」
育休取得者⑤「私個人としては両家の実家が近郊にあり、出産後の厚いサポートを受けられたこともあり、産後3ヶ月程度の時期に会社の要請を受けて必要最低限の育休(1週間)しか取得しませんでした。 正直、育休中より在宅勤務に移行した緊急事態宣言以降の方が家事育児を担っている気はします(苦笑 男性の育児休暇は家庭環境などによるので必須とは思いませんが、取りたい人が当たり前に取れ、当たり前に家事育児に参加する世界のためには必要(良いきっかけ)だと思います。」
育休取得者⑥「自分が働く企業が、「育休が取得しやすい企業ランキング」でトップ10に入っているのをニュースで見ましたが、確かに、多くの人が育児休暇目的休暇を数日とっていて、私も子供が産まれた時に上司に言われて夏休みの5日間の最終日を育休として申請しました。育休取得率だけを見るとこうした名ばかりの育休が増えるのかもしれません。
ママ①「第一子の際に、里帰りから帰宅後の生後1ヶ月~2ヶ月(2か月間)の間に取ってもらいました。最初「週2回自転車に乗って週3回英語に通いたい」と言われブチ切れ、お前が英語に通えるなら私が通ってやるわと、私も週2、3回英会話に通うことにしましたが、その通学が良い息抜きにもなりました。そんなブチ切れた相談がなければ私は子どもに付きっ切りだったと思いますし、2時間だけでも夫のワンオペになること、私が子どもから離れられることはかなり大きかったです。また、第一子の育休を通して夫が育児と母体(母親の情緒不安定)の大変さを思い知ったようで、第二子の際には出産予定日2週間前から有給休暇消化+育休突入。生後0か月~2ヶ月(3か月間)の育休中、最初の1ヶ月は本当に全部夫がしました。(料理は産後ヘルパーさんに週何回かお願いしました) 夫の勤務先では夫が2番目の男性育休取得者でしたが、父親用の育休マニュアルがないことに愕然とし(私の勤務先※前職にはすでに父親用の育休マニュアルがありました)、整備に向けて動いていました。※夫の勤務先は外資系IT、私の勤務先はベンチャーITでした。」

【コラム】第二子以降で育休期間が長期化!?

上表は子供の数ごとの育休期間を表したグラフです。

第一子出生時では3ヶ月未満の育休取得者の割合が多い一方で。第二子以降ではその割合が逆転していることが分かります。

こうした傾向は、第二子以降では上の子供のケアをする必要があるため、産後のママ一人に任せることができないと言った理由もありますが、加えて、第一子の経験や反省を踏まえてより長期間の育休期間を選択することも理由として挙げられます。

本来はママの精神的な負担や産後うつのリスクを踏まえると第一子出生時においてもしっかりと育休を取得する必要がありますが、男性育休の必要性が十分に社会に浸透していない現状においては、第一子の経験や反省を通じて男性育休の必要性を実体験として認識していくのが実情なのかもしれません。

そうした、育休の必要性を認識するタイミングのずれが上表の結果に表れているのかもしれません。

【男性育休アンケートにおける「みんなの声」】
育休経験のないパパ「我が家は第二子妊娠中です。第一子での経験を踏まえ、産後は妻と子への物理的な支援が不可欠です。次こそは、最大限の育休を申請しようと思っています。
ママ①「旦那が育休をとっていたら何か変わっただろうか…もう少し当事者意識をもってもらえるようになるのならば意味が大いにあるかもしれません。第一子で、右も左もわからないのは母親も同じだが、産まれて3ヶ月頃に、里帰りから戻って急にワンオペが多くなって、悩んでるときに「みんな(世の中の母親は)やってるんだから大丈夫」という謎のアドバイスをもらったり、休みに自分はスマホを見て、子どもの相手をしてなかったり…その辺が育休取っても変わらなければ意味はないのかなと思います。女性は色んな情報をいろんなところからインプットしようとしますが、男性には(私の旦那だけなのか?)それがあまりないのかなと思いました。育休〜復職にかけて、私が無理・我慢しすぎて病気になったので、今は主人は大変協力的ですが、育休中はあまり協力的ではありませんでした。育休で同じ立場でもっとお互いの家事・育児の負担を話し合えたらよかったです。

本ブログを運営しているシカゴリラがプロボの活動として携わるパパ育コミュにおいて、プレパパ向けの無料オンラインスクールを開催することになりました。
※パパ育コミュでは育休経験者が育休に関する相談も可能な範囲で受け付けておりますので、育休について悩んでいる方はぜひご相談ください。私も、育休取得時にはとても悩みました。

【パパ育スクール】現役パパから、これからパパになる皆さんに贈る、新しい形の“学びの場”
「パパ育スクール」は、出産を控えたプレパパ(ママ)向けに、子育て中のパパ達が、パパになる前に知っておきたかったことを対話を通じて伝える“学びの場”です。本記事では、「パパ育スクール」の開催内容について記載いたします。

本記事のベースとなったアンケート報告書はこちらから全てご覧になれます!

厚生労働省により令和2年度の男性育休取得率は12.65%と発表され、前年度の7.48%から1.69倍となりました。こうした、男性育休取得率が増加した3つの要因を解説するとともに、将来の育休取得率を統計的にシミュレーションしてみました。

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