【男性の育休体験記】「単身赴任から不退転の覚悟で育休を取得」しんみさん(5ヶ月間取得)

男性の育休体験記

男性育休は人それぞれです。家庭環境や職場環境等に応じて育休のあり方は異なってきます。

そんな多様な男性育休について、男性育休取得者の体験記を通じてお伝えしてしていく「男性育休体験記」。

今回は「単身赴任から不退転の覚悟で育休を取得した、しんみさん」です。

1.プロフィール

・名前:しんみ
・具体的な育休取得期間
2020年11月~2021年3月(2020年11月に長女誕生)
※2021年4月からは時短勤務で復帰予定
※妻は産休明けの2021年1月中旬からフルタイムで仕事復帰済み
・居住地:東京都
・職業:会社員(1001人以上)
・育休取得時の家族構成:パパ36歳、ママ34歳、長男8歳、次男6歳、長女0歳
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2.育休を取得した理由

長男・次男の育児にほとんど関われていないという後悔があり、次に産まれてくる子の時には!との思いで取得しました

また、男性が育休を取得して育児に関わるという選択肢があることを知ったのもきっかけです

これまでは、基本的に平日は寝ている子供の顔を見るだけの生活で、育児・家事は妻に任せきりでした。特に育休を取得する直前は、約2年間の単身赴任生活で月に2回くらいしか家族とも会えていませんでした。その間に2人の息子たちは小学生になり、どんどん成長していったのですが、その過程に関われなかったことが後悔として残っています。

そこで、今回の長女の誕生を機に、育休を取得して育児にしっかり向き合いたいと思いました。

そして、その経験が自分自身の成長につながり、一緒に働く仲間の働き方をサポートしたり、人材育成にも活かせたりできるのでは?という思いもありました。

3.育休取得プロセス

(1)家族とのやりとり

上記の想いから、妻と話し合って、育休取得・時短勤務を決意しました。

(2)会社とのやりとり

妊娠がわかった5月のGW明け(育休取得時期の半年前)に、直属のリーダーに電話で報告&依頼しました。

当時はリモート勤務になっていたので、直接顔を合わせての報告はできませんでした。

ここでのポイントは相談ではなく、報告&依頼です。

もう依頼したいことは決まっていて、それが断られたら退職する覚悟で伝えました。

報告
第3子を妊娠したこと

依頼
①単身赴任の解除(当時は大阪で約2年間の単身赴任をしていました。現在は東京に家族と住んでいます。)
②出産前からの有給取得&出産後の育休取得(予定日が11月後半でしたが、引っ越しや配属先も加味して、11月1日から有給取得を依頼しました。)
③保育園入園後の時短勤務

幸いにも翌日には、マネージャーとの電話面談を設定してもらい、単身赴任解除・育休取得はOKしてもらえました。

その後、復職面談を経て、社内でも初?となる、育児での男性時短勤務が決まりました。

上記の通り、男性育休を取得しようと思った人の中では、とてもスムーズに話が進んだと思います。

あらためて、上司や同僚•職場の皆さんにご理解•サポートいただけたことに感謝しています。

4.育休中の生活

(1)家事や育児について

現在、妻の実家で義母・義祖母と一緒に暮らしています。キッチンやお風呂は共同の半2世帯住宅で、夕飯は一緒に食べています。

平日は義母に夕飯の支度をしてもらっているので、そこは大変助かっている部分です。週末は妻と私が夕飯の支度をしています。

お風呂場の掃除や洗濯は毎日、自分たちの居住空間の掃除は週1回のペースで対応しています。

妻も長男・次男も仕事や学校があるので、夜泣きで睡眠不足になることを避けようと、赤ちゃん&自分、妻&長男&次男で寝る部屋を2つに分けています

週末は、妻が赤ちゃんと寝て、自分が長男・次男と寝るように交代しています。

長男・次男は15時くらいには帰宅するので、そこから一緒に宿題をしたり、遊んだりしながら、赤ちゃんのお世話もしてもらっています。また、一緒に登下校できるときは、息子たちとのおしゃべりタイムを楽しんでいます。

日中は、ずっと家にいると息が詰まるタイプ(単身赴任中も毎週末は出かけて家にいないタイプ)なので、散歩や買い物をして過ごしています

(2)家事や育児以外

コロナの影響もあり、旅行などのお出かけはできていません。

赤ちゃんの生活リズムが落ち着いてきた産後2か月目頃から、オンラインでのセミナー参加や寝かしつけた後にオンラインでのMTG参加(有志でのキャリア教育活動のMTG)などを増やしています。

(3)育休中の大変だったエピソード

家の中には4世代が同居しているので、育児についても様々な価値観があります。

その中での意見の不一致などから、イライラにつながることもありますが、妻が全体調整・相談をしてくれているので、協力し合っての育児ができています。

また、長男・次男が遊んでいる最中に思わず、赤ちゃんにぶつかったり・踏んだりしてしまうこともありますが、まだ大事には至っていません。

今後、ハイハイをしたり、モノをつかんで口に入れたりする時期を迎えるので、家の中を整理整頓して誤飲などの事故を防げるように工夫を重ねていこうと思っています。

そして、育児に関わる書類関係の管理や病院への付き添いも大変です。役所への申請書って何がいるの?どう書くの?どの病院に連れて行けばいいの?予約の仕方は?何を持って行けばいいの?と妻が当たり前にやっていたことも、妻に確認しながらバタバタと対応しています。

5.育休を振り返ってみて

第3子の長女の育児のために取得した育休でしたが、実際は長男・次男・妻との時間が増えて、トータルでの育児の時間・家族との時間を増やす事が出来ました

特に、育休取得直前までは、約2年間の単身赴任で妻や子供たちとの時間が少なかったので、いい意味で大きなギャップの中で生活しています。

3人目の育児だから、慣れたもんだろう!と思っていたのは大きな勘違いでした。

産まれたての赤ちゃんとこれだけ一緒に過ごすことはなかったですし、長男・次男のときの育児を、いかに妻に任せっきりだったのかと気づかされることばかりです

2人を育てた気になっていましたが、妻に意見を求めたり教えてもらったり、ネットで調べていろいろチャレンジしてみたり、初めての育児をしている感覚が強くあります。

そういう意味でも、育休取得したことで妻への感謝が強くなっています

妻から「パパに余裕があるとママにも余裕ができるから良いよね」

と言われたとき、これが育休を取る意味か!!!と思いました。

夜泣きなどで大変な時期に夫婦で仕事をしていたら、どうしても余裕がなかっただろうなと思います。

やっぱり、パパママが笑顔でいることが子供にとっても1番いいことなんだと思っています。

6.次に子供が産まれたら育休を取得したいか

上記のように、産まれてくる子供のためだけでなく、上の子供たちとの時間・妻との時間を確保できるという意味でも、育休取得はしたいと思っています

7.これから育休を取得する人へのメッセージ

赤ちゃんって、産まれてから数か月の成長が本当に早いんです!

昨日とは違う表情や成長を毎日のように見ることができます。

これは、どうやっても2度と経験できないことだし、育休を取得してずっと一緒に過ごすからこそ気づけることだと思います

一方、育休後のキャリアへの不安を持っている人も多いと思いますが、人生100年時代と言われている昨今。

子供と一緒の時間を過ごせるのは、だいたい20年くらい。となると人生の20%だけです。

人生80年だとしても25%で、どちらにしても貴重な時間です。

仕事は何度でもチャレンジできるし、やり直せると僕は信じています

実体験として、育休取得直前はリーダー職にチャレンジするチャンスをもらっていましたが、復職後に再チャレンジすればいいと思って育休取得を決意しました。

そして、子供の成長にもう一度!はないので、僕は子供との時間を優先することにしました。

子供の成長は「今だけ」ですが、自分の時間も「今だけ」です

その自分の「今だけ」の時間で何を優先するかを考え抜いての今回の決断でした。

ぜひ、育休を取ることを目的にせず、何を優先して・どのくらいの期間の育休を取得するか?を夫婦でしっかりと話し合って決めていただくのがいいと思います

ちなみに、育休取得の期間としては、最低2か月以上、できれば3ヶ月の取得をおススメします。

最初の1か月(赤ちゃんとママの1か月検診まで)は、ママが外出できないので、生活面・精神面・育児面でのサポートが必要な時期です。

2か月目までは、赤ちゃんの生活リズムが整わないので、パパが赤ちゃんと寝る日を作るなど、ママがしっかり睡眠をとれるようなサポートができるのが望ましいです。

3か月目以降は生活リズムも落ち着き、首も据わってくるので、抱っこもしやすくなります。

ただ、ママ一人で赤ちゃんをお風呂に入れるのはハードです。もし3か月目から仕事復帰をする場合は、できるだけ早く帰宅して、お風呂や食事の片付けなどのサポートをして、ママが一人でくつろげる時間を作ってあげられるといいと思います。

育休の取り方や育児のやり方に正解はないので、是非ご夫婦・ご家族で話し合って、自分達の育休・育児のあり方を探していただければと思います

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