【男性育休体験記】「育児休業給付金が貰えなくても育休取得」、Vespapaさん(1年間取得)

男性の育休体験記

プロフィール

・名前 vespapa
・具体的な育休取得期間 2020年4月1日~2021年3月31日(365日)
・居住地 東京都
・職業 公務員
・育休取得時の家族構成 パパ39歳、ママ39歳、長女1歳
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育休を取得した理由

夫婦共働きだったのですが、産まれる前から妻とは育休を利用しながら3歳まで保育園等に頼らず自分たちで育てたいという話をしていました。理由としては待望していた子供ということもあり、できる限りたくさん関わってあげたいという思いが一番強かったです。加えて、自分自身もこどもと一緒に過ごす時間を大切にしたかったので、育児休業を通じて育児に積極的に参加したいと思いました。

育休取得プロセス

家族とのやりとり

妻とは、「こどもが産まれる前から育休をなるべく長く取得し、こどもと一緒に過ごしたいね。」と常々話していたので、夫婦での育休に関する話し合いのスタートは順調でした。

金銭面に関しては、貯金はある程度ありましたので、そちらを崩しながら生活していくことは可能でした。ただし予想外だったのは、実際に育休が具体的になってきてから私自身の育休期間の給付金が0になることが分かった時には、夫婦で悩みました。そのことについては次の項目で詳しく。

会社とのやりとり

安定期を過ぎた4.5ヶ月頃から育休の取得については上司に話していました。上司も初めてのことだったようで戸惑いはあったようでしたが、快諾してくれました。しかし、快諾してくれた上司が異動となってしまいました。

新しい上司と改めて意思確認をすることになりました。幸い、前上司からの引継ぎ事項として育休取得について伝わっていたのでスムーズに話が進みました。

上司からの承認こそ取得できたものの、育児休業給付金について想定外の問題が生じました。我が家の育休の取り方が若干特殊な状況であったため育児休業給付金を受給者できない期間が生じることが分かったのです

我が家の育休の取得期間は以下の通りです。

妻:2018年7月~2020年6月(こどもの年齢:0ヶ月~1歳11ヶ月)

夫:2020年4月~2021年3月(こどもの年齢:1歳8ヶ月から2歳8ヶ月)

期間こどもの年齢育休取得者給付金補足
0ヶ月~1歳8ヶ月こどもの1歳到達以降は延長申請
1歳8ヶ月~1歳11ヶ月ペア育休(妻・夫)〇(妻のみ)夫は1歳を過ぎてからの育休取得につき給付金適用外
1歳11ヶ月~2歳8ヶ月✖️同上

②の期間について、夫婦で同時に育休(ペア育休)を取得していましたが、夫の分の育児休業給付金が対象外であることが分かりました。これは、こどもが一歳を過ぎてからの育休取得であるため、育児・介護休業法に定める育休期間である生後一年を超えてしまっているためです。加えて、夫のみが育休を取得する③の期間についても同様に育児休業給付金を受領することはできませんでした。

これからペア育休を取得される場合は制度内容を事前に確認した上で育休期間やバトンタッチのタイミングを検討してみてください。

育休中の生活

家事や育児について

「家事、育児は全て自分でやる。」を目標に生活しました。

バトンタッチ育休ということで、家事や、育児の引き継ぎは非常にスムーズにいきました。もともと、育児に関わっていたと自負はありましたが、20%ぐらいをやるのと100%をやるのとでは全く違うのでその点で非常に助かりました。

また、妻が間に入ってくれることでママ友の引き継ぎがスムーズでした。(正直これは1人ではできなかったと思います。)

娘の気持ちが、母と離れて軌道に乗せるまでが一番時間がかかりましたがイヤイヤ期を乗り越え、半年ほどしてから安定してきました。また、私も一日のルーティンが出来てきて生活を回しやすくなりました。

家事や育児以外(自己研鑽や趣味、家族旅行、住宅購入等)

もともと、ダブル育休中に1か月ほどのバリ島へのプチ海外移住を考えて飛行機、滞在先全て整えていました。しかし、コロナ禍であったため、全ての予定はキャンセルの状態から始まりました。

もともと行っていたキャンプに精力的に行き、普段はなかなか予約が取れなくて行けない人気キャンプ場も混雑を避けて平日ならではの旅行を楽しめました。

育休中の大変だったエピソード

①ベランダで洗濯物を干していたら、娘が部屋の窓を閉めて、鍵をカチャリ・・・。娘はニヤリ。すぐに開けてくれましたが、肝が冷えました。それ以来、ベランダに出る際は携帯を持って、窓を完全に閉めずに、娘の動向に細心の注意を払っています。(笑)

②旅行中に車の中での嘔吐。一般的に、二歳くらいはあまり車酔いはしないようですが、何度か乗っていて安心していたタイミングでの突然の嘔吐。それ以来、チャイルドシートなどと一緒にバケツ、ビニール袋など娘の嘔吐セットが旅行道具に加わりました。備えあれば憂いなしです。

育休からの復職

復職前の会社とのやりとり

事前に2度ほど引継ぎも含めて職場には顔を出しました。

復職後の仕事

復帰後の職場が繁忙期で忙しいのは分かっていましたが、想像以上の多忙さに衝撃を受けています。妻の助けをたくさん借りながらなんとか今の自分がある感じです。改めて夫婦で育児をすることの大切さを感じています。

復職後の家事や育児

今の繁忙期が終わったら、ペースがつかめるので、最低でも週の半分は保育園のお迎えには行きたいと思っています。

育休を振り返ってみて

当然、大変なことも多かったですが、とても楽しく、充実した一年間を過ごすことができました。カウントダウンをしていたのですが、終わりが近付くにつれ寂しくなってきました。子どもの成長を間近で見ることができた一年間はかけがえのないものでした。

育休をとったことで、これからも家族を大切にしていこうという思いがより強くなりました。

次に子供が産まれたら育休を取得したいか

ぜひ、取得したいです!

これから育休を取得する人へのメッセージ

様々な事情があるとは思いますが、男性の育児参加は大いに賛成です。女性だから育児が得意なわけではないですし、男性だから不得意なわけでもありません。様々、経験してみて価値観が形成されるのかなと思うので、取りたいと思う人は取ったほうがよいと思います。

その他

ワーク(仕事)を先に考えますか?それともライフ(自分の家庭)を先に考えますか?

様々な考え方があると思いますが、育休という制度は、一度立ち止まって考える、よいきっかけになるかもしれません。興味をもっている人は取得を検討してみるとよいと思います。

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