男性育休は人それぞれです。家庭環境や職場環境等に応じて育休のあり方は異なってきます。
そんな多様な男性育休について、男性育休取得者の体験記を通じてお伝えしてしていきます。
プロフィール
・名前 イクジマン
・具体的な育休取得期間 2020年4月〜現在継続中
・都道府県 北海道
・職業 会社員(100人以下)
・育休取得時の家族構成 パパ34歳、ママ37歳、長男5歳、次男3歳、三男0歳
Twitter:https://mobile.twitter.com/shisato5
ブログ:https://ikuziman.com
育休を取得した理由
子どもと一緒にたくさんの時間を過ごしたいから
第三子が生まれるまで、私は仕事をしながら社会人サッカーに力を注いできました。所属するチームはアマチュアNo.1を目指していました。そのため、平日は仕事終わりに練習があり、子供とは朝しか会えないことが日常的でした。土日も地方遠征で試合、また、全国大会で長期的に留守にすることもありました。そうした不在時には、妻に子供たちの面倒をみてもらっていました。今考えると妻の苦労が忍ばれます。
第三子を授かった時に、今のままの生活では子どもにも妻のためにもよくないと思い、断腸の思いで社会人サッカーをやめることを決意しました。これまで一緒の時間を過ごすことができなかった分、育児休業を取得して子どもたちとの時間を多くすること、妻と協力して育児参加することを目的に育休を取得しました。
男性の育休取得が少しでも増えることを願って
男性の育休取得がメディアで取り上げられることが増えてきていました。しかし、私の周囲でも実際に育休をとっている男性は少なく、また長期的な取得は皆無でした。そうした状況で持ち前のチャレンジ精神で「先陣を切って自分が取得してみたい」と思いました。
育休取得プロセス
家族とのやりとり〜サッカーから育休へ〜
長期的な育休取得について第一子出生時から妻と相談していました。そのため、育児休業給付金の仕組みや会社の福利厚生制度について調べていました。しかし、仕事の都合もあり取得することができませんでした。会社で大きな仕事を任されており、急に抜けると職場にも迷惑がかかると思いました。そのため、職場の上司に相談することもなく、自分自身の判断で取得を諦めました。
第三子出生のタイミングで、これまで仕事やサッカーで育児に十分携われなかった反省を踏まえて、育児休業を取得することを妻に相談しました。妻は快く賛成してくれました。
バトンタッチ方式で取得
育休取得の時期については、二人同時に育休を取得することも考えたのですが、私自身も一人で家事や育児をしてみたいという思いがあったのと、収入面の不安もあったので、はじめに妻が育休を取得し、妻が仕事復帰するタイミングで私が育休に入るというバトンタッチ方式で夫婦で育休取得することになりました。
職場とのやりとり〜事前申請でスムーズに取得〜
職場への相談については同僚や上司に妊娠報告の際に育休を取得したい旨を伝えました。上司からはありがたいことに特別反対もなく承認してもらいました。また、代替え職員の募集もかけてもらい、無事に仕事の引き継ぎをすることができました。育休取得について前もって伝えておくことでスムーズな取得につながったと思っています。
職場の同僚の反応は様々でした。育休取得に関して応援してくださる方もいた一方で、残念ながら育児休業を休暇のような認識でお話されてる方もいました。育児休業に対する考え方や認識については人それぞれなのだなと感じました。
育休中の生活
家事や育児について
第三子が2019年6月に出生し、そこから10カ月間は妻が育児休業を取得していました。バトンタッチするように、2020年4月から私が育児休業を取得しました。つまり、私の育休取得のタイミングで、ママはフルタイムの仕事復帰、私が専業主夫ということになりました。
家事や育児でバタバタの日々
そのため、家事や育児は基本的には私が全て行っています。育児をしながら家事をするのは大変で、子供達が寝ている間や日中の赤ちゃんを抱っこしながら掃除や洗濯等をこなしています。子供達は日中は保育園に行っているので16時頃に帰ってくるのですが、習い事がある日は早迎えなので、そんな時はバタバタであっという間に1日がおわっています。
生活リズムもすっかり変わり、21時に子どもたちと一緒に就寝し3〜4時には起きて活動するのが、基本的な生活スタイルになっています。
育休前から分担していたので、家事や育児は苦ではない
家事や育児に追われる生活ですが育休前も手伝える家事や育児については分担していたのでそれほど苦ではありませんでした。むしろ、子供達と一緒にいることができる時間も増えて嬉しく感じています。
病気や怪我でも安心して働ける
病気や怪我についても、小さいものはちょこちょこありますが、第三子ということもありあまり焦る事などもなく対応しています。急な病気や怪我に際して、共働きの時はどちらが仕事を調整して対応するかが大きな問題となっていましたが、育休中であれば、私がすぐに病院に連れて行くことができるので、妻も安心して働くことができています。
育休は生活費の見直しの機会
育休は生活費の見直しをするいい機会です。今回の育休を機会に私がお金の管理をするようになりました。そこで、毎月の生活費を見える化するために家計簿をつけるようにしました。いったい、何にどれだけお金がかかっているのかを知ることでお金の流れがわかり、節約できるところはないかなどを考えることができました。また、育休を機に支払いを現金からクレジットカードに変更したり、積立ニーサを始めたりと、お金周りの見直しを図っています。
家事や育児以外(自己研鑽)
育休に入る前は、育休中の自己研鑽や趣味についての目標をいくつか考えていました。日中は育児や家事もありなかなか自己研鑽や趣味の時間に費やす事はできないため、朝早く起きて子供達を起こすまでの時間を自己研鑽や趣味の時間にあてています。具体的にはオンライン英会話やUdemyで動画編集やExcel、デザインについて学習しています。
登録後放置していたTwitterも本格的に活用していくようになりました。そこでみんなが目標をもって色々なことやっている様子に感化され、自分も今の育休の状況やそこで学んだことを情報発信するためにブログを立ち上げることにしました。
育休中の大変だったエピソード
保活で抽選に外れる
保活をしていたのですが、保育園の抽選で外れてしまいました。そのため職場と相談して育児休業を延期することになりました。共働き世帯が安心して子育てができるように保育園の整備については是非お願いしたいと思います。
食事の準備に四苦八苦
第三子ということもあり家事や育児に慣れているつもりですが、実際に育児休業に入って大変だと感じるのは食事の準備です。毎日3食の献立を考えるのも一苦労です。朝の朝食から始まり、11時頃から三男の昼食準備、14時頃から夕食準備と一日中台所にいます。それに、台所にいない間も次の食事の献立を頭の中で考えていたりします。妻の大変さが身にしみてわかりました。
育休を振り返ってみて〜子供の成長にプラス〜
仕事をしていた頃と比べ子供達と過ごせる時間が格段に増えました。育休を通じて幼児期に子供達との時間を沢山取れたことが彼らの成長にプラスになれば良いと思っています。育休期間が延長になったため、子供達との時間を大切にすることはもちろんですが、これから子どもが生まれるパパや育休取得を悩んでいる方などの背中を押せるようにブログやSNSを通じて情報発信もしていきたいと考えています。
次に子供が産まれたら育休を取得したいか〜是非取得したい〜
もちろんまた取得したいと思います!出産前後期間はもちろん、長期的な取得も可能であれば取得したいです。
これから育休を取得する人へのメッセージ〜是非積極的に〜
新生児の時期に子供と一緒に過ごせることは、子供にとっても勿論ですが、ママにもとても良い影響があると思います。また自分自身にとっても素晴らしい時間になること間違いありません。お金や職場の事など、悩みはあると思いますが、それ以上のメリットがたくさんあります!
是非積極的に育休を取得していって欲しいと思います。
その他〜お金の注意〜
育休中はお金について注意点があります。
①給付金支給までに少し時間がかかる
②収入としては減少する
③税金は昨年度の収入によって計算される
こうした点に注意しながら、それを見越した貯蓄は必要だと思います。きちんと金銭面の準備をして、充実した育休ライフを過ごして欲しいです!
※育休中の金銭事情(育児休業給付金や社会保険料免除、税金、生活費、必要な貯金等)をまとめた記事がありますので、気になる方は是非ご一読ください。
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コメント
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