育児をしていると気をつけているつもりでも十分に注意が行き届いておらず失敗することもあります。
そんな失敗談を、育児休業を1年間取得したシカゴリラが紹介していきます。
今回は「誤飲」です。
シカゴリラの誤飲にまつわる失敗談(石鹸)と誤飲した場合の対処方法を紹介します。
誤飲時には一刻も早い対処が求められるので、緊急連絡先を携帯に登録しておくことをお勧めします。
赤ちゃんが舐める意味
赤ちゃんは好奇心のおもむくままに周囲にある玩具や家財、電化製品等の“物“を手当たり次第に口に入れたがります。
口に入れて舐めたり噛んだりする行為を通じて、感触や味を確かめながら赤ちゃんはその物を確かめています。
そのため、物を口に入れるという行為自体は赤ちゃんにとって自然な行為ですし、赤ちゃんの脳の発達にとっても必要な行為です。
誤飲に注意〜直径39mm以内は飲み込む可能性〜
ただ、誤飲には気をつける必要があります。
赤ちゃんは「口に入れてもいい物」と「口に入れてはいけない物」を区別できません。洗剤や殺虫剤等の毒性のある薬品類や、ボタンやビーズ、レゴブロック、オセロの駒等の誤飲の可能性がある物は、確実に赤ちゃんの手に届かないところに保管するようにしましょう。
しかし、どんなに気を付けていても偶然が重なると事故は起きる物です。
一般にはトイレットペーパーの芯を通る物(直径39mm以内)であれば、赤ちゃんは飲み込んでしまうと言われています!
誤飲事故〜風呂場で石鹸のかけらを飲み込む〜
シカゴリラの息子が誤飲をしたのは生後8ヶ月、ハイハイをして自分の好きな方向に移動できるようになった頃でした。
お風呂当番はシカゴリラが担っていました。
夕方いつも通りにお湯を張って服を着たまま息子を風呂場に連れて行きます。
まずは、私の体と頭を石鹸のみで30秒で丸っと洗い、その後に息子の服を脱がして体を洗うのがルーティーンでした。
その日もいつも通りに私の体を洗おうと、壁にかけてある石鹸ホルダーから石鹸を取り出しました。
その際に、気づかないうちに使いかけの石鹸のかけらが石鹸ホルダーからこぼれ落ちてしまいました。
私は体を洗いシャワーでざっと泡を落とすと、息子を探しました。
すると、息子は始めたばかりのハイハイで先ほどまでいた場所とは違う場所に移動していました。そこは石鹸ホルダーの真下でした。
嫌な予感がして息子の顔を覗き込むと、なんだかニヤニヤしています。
口の中に指を入れてこじ開けてみると口から泡が出てきました。
石鹸のかけらは1.5cmくらい大きさのものだったと記憶していたのですが、口の中にはもはやその姿は確認できませんでした。
誤飲してしまったのです。
誤飲の対処方法
ネットで検索
私は困って、お風呂の中から妻を呼びました。
「大変だ、息子が石鹸食べちゃった。」
妻は急いでネットで石鹸の誤飲に対する対処法を調べてくれました。
ネットで調べた限りでは石鹸の誤飲は小片であれば緊急性はなさそうですが、念のため専門機関に連絡をすることにしました。
専門機関への問い合わせ
専門機関としては以下の3つの機関が誤飲に関する専門的なサポートを提供してくれます。
救急安心センター事業
救急安心センター事業(#7119)
急なケガや病気をしたとき、救急車を呼んだが方がいいか、今すぐに病院に行った方がいいかなど、判断に迷うことがあると思います。そんなとき、専門家からアドバイスを受けることができる電話相談窓口が救急安心センター事業(♯7119)です。
中毒110番
中毒110番
中毒110番は化学物質(たばこ、家庭用品など)、医薬品、動植物の毒などによって起こる急性中毒について、実際に事故が発生している場合に限定し情報提供してくれます。
#8000小児救急医療電話相談
#8000小児救急医療電話相談
小児科医師・看護師からお子さんの症状に応じた適切な対処の仕方や受診する病院などのアドバイスをうけられます。
専門機関への連絡結果
上記のうち「救急安心センター事業」と「中毒100当番」の2箇所に念のため連絡しました。
緊急性の判断ができなかったので「救急安心センター事業」に電話しましたが、緊急性が低いのであれば「小児救急医療電話相談」の方が相談先としては良かったかもしれません。
救急安心センター事業
救急安心センター事業に連絡をすると、石鹸であれば特に問題はないため、子供の様子を見て腹痛や吐き気がないようであれば、水もしくは牛乳(胃の粘膜をガード)を飲むようにして、特別な対応は必要ないということでした。
中毒110番
念のため中毒110番にも連絡すると、緊急安心センター事業と基本的には同様の内容であったので安心したのですが、誤飲に関するより専門的な見地から、石鹸の商品や普段から使用している商品かを聞かれました。
今まで使ったことのない石鹸の場合はアレルギー反応(アナフィラキシーショック)が出る可能性があるため少し慎重に経過観察をした方がいいとアドバイスを頂きました。
翌日の朝
結果的には、石鹸を食べた息子はケロッとしており、アワアワとしている大人達を見ながら不思議そうな顔をしていました。
一晩は経過を見ていたのですがよく朝起きると何事もなかったかのように元気に目覚めたのでほっと一安心しました。
①ボタン電池
ボタン電池の誤飲は非常に危険ですので。胃や食堂などの壁面に貼り付き「化学やけど」を起こして壁面に穴を開けることもあります。
②タバコ
タバコに含まれるニコチンは吐き気や腹痛、ひどい場合には呼吸困難や全身痙攣といった症状を引き起こすことがあります。
③ビー玉やボタン、お金等の大きな固形物
喉に詰まってしまう可能性があります。もし、誤飲後に苦しそうにしている場合は呼吸を確保する一刻も早い対応が必要です。
まとめ〜生後6ヶ月から11ヶ月は「つもり」に注意〜
誤飲という物は気を付けていても、ちょっとした気の緩みで起きてしまうものです。私も誤飲員は気を付けていたつもりだったのですが、「つもり」でしかなかったことを本件を通じて思い知らされました。
特に赤ちゃんの成長はめざましく、昨日は手が届かなかった場所に次の日には手が届くようになることもあります。
実際、誤飲事故の多くは生後6ヶ月から11ヶ月において最も多いと言われています。
本件も息子がハイハイをして縦横無尽に移動を始めた生後8ヶ月でした。
石鹸フォルダーから溢れ落ちた石鹸に気づかなかった私も悪いのですが、落ちてもどうせ石鹸の下には来ないだろうと石鹸のかけらをフォルダー内に残していた油断が今回の事故の主因だったと反省しています。
大きな事故は思わぬ偶然が重なって起こります。生活に潜む事故の種になりそうな偶然は日頃から出来るだけ取り除かないといけないことを本件から学びました。
皆さんも誤飲にはお気を付けください。
以上、「【パパの育児失敗談】誤飲に注意!事故時の具体的な対処方法を覚えておこう!
」でした。
シカゴリラの家事や育児にまつわる失敗談はこちら。
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