【男性育休体験記】「教員夫婦でバトンタッチしながら育休取得 」UDさん(1年間取得)

男性の育休体験記

男性育休は人それぞれです。家庭環境や職場環境等に応じて育休のあり方は異なってきます。

そんな多様な男性育休について、男性育休取得者の体験記を通じてお伝えしてしていく「男性育休体験記」。

今回は「教員夫婦でバトンタッチしながら育休取得した、UDさん」です。

プロフィール

・名前 UDさん
・具体的な育休取得期間
2020年4月から2021年3月までの1年間取得しました。
妻の産育休期間は2019年7月から2020年3月までの9ヶ月です。
・居住地:奈良県
・職業:公立中学校の社会科教員
・育休取得時の家族構成:私パパ30歳、ママ26歳、長女7ヶ月です。
・SNS:Twitter ブログ

育休を取得した理由

私が妻と交代する形でワンオペ育休を取得した理由は3あります。

1つ目は、いずれ共働きになった時に、私も妻も両方家事育児ができるようになっていたいと思ったからです。互いに教員という職業で時間にも縛られる中で、家族、家庭を大切にしながら家事育児を乗り切るためです。

2つ目は、妻が育休を延長するより、私が妻と交代して取得する方が家族で過ごせる時間が増えるからです。私は中学校教員であり土日も部活動の時があります。妻は小学校教員で土日は必ず休みです。ならば私が育休を取得する方が、土日に二人とも家にいて家族みんなで過ごせることができるからです。

3つ目は、妻の仕事復帰を早め、仕事のブランク期間を短くするためです。互いに育休を交代で取得することで、仕事のブランクが長期化することに伴うリスクを共有し軽減できます。

育休取得プロセス

家族とのやりとり

娘が生まれる前後に、妻から「育休取ってみる??」と軽いジャブがいくつか入っておりました。私は当初、「取るわけないでしょ!」といった感じであしらっていたと思います。でも言い続けられると同時に、中学校にて子供たちと社会科の授業で憲法の平等権※について議論するうちに、取得してみても良いかもと思えるようになりました。

※すべての国民が法の下に平等に取り扱われ、人種・信条・性別・社会的身分などによって差別されない権利

会社とのやりとり

管理職の先生に取得6ヶ月前に話をしました。

「すごくいいね!うちの学校でももちろん初めてで、良いロールモデルになってくれて有り難いよ。応援します」と全面的に応援して頂きました。同僚の先生方に育休について報告した際も、仕事上の負担がかかることは承知の上で、快く受け入れてくださいました。育休取得に関して、職場は本当に温かく背中を押してくれました。

育休中の生活

家事や育児について

妻は小学校教員に復帰したので、ワンオペでの1年間の育休となりました。もともと一人暮らしをしていたこともあり、料理や家事に困ることはありませんでした。しかし、私がスムーズにワンオペ育休に入れるように、家事などをシステム化し効率化してくれたのは他でもなく妻でした。例えば、毎日しなければならない家事をマグネットに書き、ホワイトボードに貼ってあって、その家事が完了すれば裏返す(裏返すと色が変わるようになっている)。離乳食管理ボードを作成し、離乳食の在庫と栄養配分が一目でわかるようになっている。こういった妻の支援が、私の育休には不可欠でした。とても感謝しています。

家事や育児以外(自己研鑽や趣味、家族旅行、住宅購入等)

保活、マイホームに向けての準備、資格取得の3点に励みました。

保活は、夏頃から市役所での情報収集、見学に足を運び、その中から私立の保育園を選びました。島根の出雲大社にもお祈りに行き、無事第一希望で保育園が決まりました。今では元気に通っています。

マイホームに向けて、数十社工務店を回れたのも育休の強みです。その中から数社に絞り、今は土地購入に向けてリサーチ中です。

資格は3つ。育児セラピスト、公認心理師、小学校の教員免許を取得しました。毎日娘を寝かしつけてから1、2時間、勉強時間を確保しました。なかなか大変でしたが、妻も一緒に勉強してくれて心強かったです。

育休中の大変だったエピソード

コロナ禍ということもあり、取得当初はなかなか家から出られず、鬱に近い状態になりました。

嘔吐を繰り返す日々もありました。病院では胃カメラ等検査を行いましたが原因がわからず、ストレスからくるものだろうと言われるだけでした。徐々にコロナも落ち着いた頃、ベビースイミングや公園に娘と2人で出かけました。そこで出会ったたくさんのママ友さんに本当に助けられました。娘を一緒に遊ばせてくれたり、育児の悩みを聞いてくれたり。本当にママ友さんの協力なくして私の育休はありませんでした。このようなママ友さん方との関わりの中で、嘔吐も次第になくなりました。

育休からの復職

復職前の会社とのやりとり

担任を希望しましたが、まさかの中学3年の担任でした。進路指導も入ってくるので秋以降が少し心配です。

あと、授業の進度が遅い学年にあたり、そのことで少し管理職に物申す形になりました。最後は和解し今は受け入れて仕事に励んでいます。

復職後の仕事

復職後はとにかく18時退勤を目指しています。育休前は退勤が22時なんて日も普通にありましたが、今のところ18時までに退勤して、妻との育児も分担できています。そのために、仕事の優先順位を付けて、本当にやらないといけないものだけやって、後はやらないと割り切ったり、家に持ち帰ったりしています。ただし、現在18時に退勤できているのは、コロナ禍による緊急事態宣言で部活動が無いことが大きいです。放課後の練習も土日の練習も無く、もちろん試合も無いため、早く帰ったり土日の休みが確保できたりしています。緊急事態宣言が明けたら、また一つ工夫が求められると思います。

復職後の家事や育児(復職前に思っていた通りに家事や育児に取り組めているか等)

朝の保育園の送りは毎日私がやっています。迎えは妻と私で半々。保育園と職場との距離を考えてこのようにしました。土日に協力して1週間分の食事を作り置きしているので、平日の夕飯準備も比較的楽です。お互いがやるべき家事を理解しているので、阿吽の呼吸でこなせています。

育休を振り返ってみて

娘とのかけがえのない時間はいつまで経っても宝物です。そして妻ともさらに信頼関係を築くことができたと思っています。

次に子供が産まれたら育休を取得したいか

是非とも取得したいです。何回でも。

これから育休を取得する人へのメッセージ

お子さんのためにとか、奥さんのためにっていうのも大事なんですが、何よりご自身のために取得してみてください。きっと価値観やスキル面、ひいては人間として大切な何かを得られると思います。

その他(言い残したことがあれば是非)

育休で過ごした時間は数億、数十億円の価値があると本気で思っています。プライスレスな時間を皆さんも是非!

以上、「【男性育休体験記】「教員夫婦でバトンタッチしながら育休取得 」UDさん(1年間取得)」でした。

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