【男性育休体験記】「双子の育児をパートナーだけに負担させないため」ゆういちさん(13ヶ月間取得)

男性の育休「AtoZ」

男性育休は人それぞれです。家庭環境や職場環境等に応じて育休のあり方は異なってきます。

そんな多様な男性育休について、男性育休取得者の体験記を通じてお伝えしてしていく「男性育休体験記」。

今回は「双子の育児をパートナーだけに負担させないため育休を取得した、ゆういちさん」です。

プロフィール

・名前:ゆういち
・具体的な育休取得期間:2018年4月~2019年5月(双子は2018年2月出生)
・居住地:愛知県
・職業:会社員(100人以下)(当時)
    現在はフリーランス 映像編集
・育休取得時の家族構成:パパ31歳、ママ31歳、長女0歳、長男0歳…双子です

育休を取得した理由

双子が生まれた時に両親には頼れない状況でした。

妻のご両親はお義父さんが美容室を経営しており、お義母さんは数年前に脳出血を経て左半身が不自由になっており、車椅子と杖の生活。そのため、ほとんど頼る事ができない状況でした。

私の母はちょうどその時強めのうつ病を患っており、日々の家事もままならない。父は警察官を定年退職していましたが、再就職先で働いており、働きながら母を支えるのが、もうすでに限界になっていました。そのため、こちらもほとんど頼れません。(のちに母は入院し、数ヶ月で回復しました)

私自身も仕事が忙しかったため、日中は双子の育児を妻が担っており、私は帰宅後にミルクなどの対応をしていました。2人とも余裕のない日々を過ごす中で、妻から育休取得を求められました。

育休取得プロセス

家族とのやりとり

出産直後は育休を取得していなかったため、妻が日中双子の育児は全て対応していました。私の帰宅が21時〜23時頃で、帰宅後の深夜0時〜3時(長いと4時)くらいまで私が子供たちのミルクなどを対応し、妻の睡眠時間にしていました。双子の育児を担いながら家事を1人でこなすというのは妻にとってとても大きな負担になっていたと思います。

出産から1ヶ月ほど経ったある日、妻から育休を取れないかとの話を切り出されました。

会社とのやりとり

その時勤めていた会社は社員数も多くなく社長ともすぐに話せる距離感だったので、とりあえず社長に相談しました。その際、残業しないような勤務形態や、時短・週の休みの日を増やしてもらうなど、育児の時間を増やすためのあらゆる選択肢を検討しました。

その後、社会保険労務士と面談して、(勤務先は裁量労働制が基本で、給与形態的にも時間給や日給に換算するなどの前例がなかったため)育休を取得した方がいいのではないかという話になり、急遽子供が1歳になるまで育休を取得することになりました。

突然育休取得が決まったので、急いで仕事の引き継ぎを済ませ、半ば強引に育休期間に入りました。

育休中の生活

家事や育児について

育児については、双子ということもあり、1人の親が1人の子供のケアをしていました。娘が母乳しか受け付けなかったのもあり、娘を妻が、息子を私が引き受ける事が多かった気がします。

家事は妻の方が得意だったので甘えていましたが、哺乳瓶の洗浄や消毒は僕の仕事でした。

家事や育児以外

自己研鑽としては、育休中には育児書を読んで子育ての勉強をしていました。育児以外ですと、お金の本も読みました。こうしたお金の勉強は、フリーランスとして独立する際にとても役立ちました。

育休中は住宅展示場にもよく行きました。

はじめは「お金のかからないレジャー」という感覚で暇つぶしが目的だったのですが、住宅展示場を回る中で、自分たちの理想の住宅や自分たちの価値観、その中で幾ら住宅にかけるのかなどを検討する良い機会になりました。

多くのハウスメーカーでライフプランというこれから先のファイナンシャルプランニングをしてくれるので、家計の見直しなどに役立つかもしれません(ただし住宅を買わせるためのポジショントークが入ってくると思いますので、そこはちゃんと自分の中にフィルターを通して聞いてくださいね!)。

最終的に、いろいろ検討して中古戸建てを購入することになります。

育休中の旅行は、生後4ヶ月くらいの頃に浜松まで日帰り旅行に行ったり、1歳の誕生日にリゾナーレ八ヶ岳へ行きました。本当に子供連れに優しいホテルでとても感動します!あまりに嬉しかったのでその後また家族で泊まりに行きました!

育休中の大変だったエピソード

幸いなことに、育休中に双子には大きな怪我や病気などはなかったのですが、私が若干うつ病のような症状に襲われました。

あまりに育児しかしていない日々にちょっと気分が落ち込んでしまいました。仕事に追われていた日々から急に長期の育休に入ったため、仕事ができていないことや自分1人の時間がなかなか確保できないストレスから、憂鬱な期間がありました。

育休からの復職

復職前の会社とのやりとり(転職等を含む)

結局子供が1歳になる2月に入れる保育園はなく4月入園となり、さらに慣らし保育の1ヶ月間を経て5月に復職しました。

復職に際して、育休中に継続してコミュニケーションを取っていた自分のお客さんから仕事をもらうことができました。急な育休取得で迷惑をかけた分、復職時にお土産を用意して戻れたので良かったと思っています。

復職後の仕事

完全フルタイムで残業ありの復帰でしたので、復帰直後はほとんど育児に携わることができず妻には結構迷惑をかけたと思います。

職場復帰後1年ほどでコロナ禍の影響でリモートワーク切り替わりました。「家にいてくれるだけでだいぶ助かる」と言われました。その言葉に、もっと家族とかかわる時間を増やさなくてはいけないと感じ、独立の道を探ることになりました。

復職後の家事や育児

復帰後は私が基本月曜〜金曜フルタイム、妻が水曜〜土曜4時間前後の勤務というこ働き方でした。土曜日の妻の仕事中は(行き帰り合わせて6時間程度)私が双子の育児をしていました。

私が復職後からフルタイムで働いていたため、妻に家事・育児の負担はかかっていたと思います。

育休を振り返ってみて

いろいろありましたが、やはり育休は取って良かったと思います。子供の小さい頃

にしかできないことを一緒に共有できた素敵な1年でした。この1年があったから今子供達としっかりと向き合うことができています。もしこの1年がなければ子供達との向き合い方は違ったものになっていたと思います。

次に子供が産まれたら育休を取得したいか

もちろん取得したいです!もう会社員ではないので育児休業給付金がありませんが。。

周りの会社員の方で取ろうか悩んでいる方には全力でおすすめしていきたいと思います!

これから育休を取得する人へのメッセージ

全ての人にとって長期育休が正解ではないかもしれません。夫婦で話し合ってお互いの価値観をすり合わせて、取るかどうか決めてみると良いのではないでしょうか。

その際に奥さん・旦那さんのキャリアのこと、これからの家族との関わり方、また復職した後のバランスなんかについてまで話せるとベストだと思います。

そんな時間がないという方は一度夫婦で育児休業を長期で取って、育児をしながら話し合っていくのも良いのではないでしょうか。私たちはこの期間に「必ず価値観を決めよう」と思っていたわけではありませんが、お互いの考えていることを話しているうちに、相手がどうしたいのかはなんとなくわかりました。

また、それは今後子供の成長や自分たちの成長と共に変わっていくとも感じましたので、夫婦で話す時間を設ける大切さにも気づけました。

常に変わっていくお互いの考え方を共有し続ける事が夫婦が永くうまくやっていくコツなんだろうと思います。

その他(言い残したことがあれば是非)

育休を取った1年は本当に有意義でした!!!

最高です!!!!

コメント

  1. […] […]

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