【男性育休体験記(1年間取得)】「上司や同僚に丁寧に仕事を引き継ぐことで一年間育休を取得」、ユウさん

男性の育休体験記

プロフィール

・名前:ユウ
・具体的な育休取得期間:2022年9月〜2023年10月まで
・居住地:島根県
・職業:会社員(1001人以上)
・業種:学術研究・専門・技術サービス業
・育休取得時の家族構成:パパ39歳、ママ35歳、長男2歳、次男(2022年9月生まれ)

■自己紹介(家族の紹介、仕事の内容やキャリア等)

パパ:試験研究を行なっている独立研究法人で管理部門に所属。これまで転勤を何度か繰り返し、現在は島根県の事業所に勤務。
ママ:現居住地から離れた県の地方公務員であるが、長男の育休中であるため、帯同し同居している。
長男:現在3歳。パパママとも育休中のため、保育園でなく自宅保育をしているが、週1回程度一時保育を利用。
次男:現在0歳。長男同様自宅保育。

■育休を取得した理由

実家、義実家とも現居住地から離れたところにあり(実家:約60km、義実家:約700km)、かつ、次男産後すぐの状態で長男の育児も両立させるのは妻の心身とも持たないと考えたため。また、第一子のときには育児休業を取らなかったが、日々妻からの苦労話を聞くなかで、育休によるより一層の育児参加が必要と感じた。

■育休取得プロセス

○家族とのやりとり

上記のとおり実家、義実家の協力を得るのが難しいと判断し、早いうちから育休を取得する前提で計画をしていた。また、生活費についても予め試算を行ったうえで、問題ないと判断し育休取得に望んだ。

○会社とのやりとり

安定期に入り上司に報告次第、育休取得の意向を示した。意向を示した際に口頭ではおめでとうと言っていたが、態度は「この人数が少なく忙しいなか育休を長期間とるのか」というように感じたところだった。現に職場全体でいくと長期の育休取得者の話は聞くところだったが、現在の事業所は職員数も少なかったため、極力迷惑がかからないよう報告の前から引き継ぎ等下準備をしていたなかだったので、態度にはショックを受けた。

また、直属の上司と厚生事務担当者があまりにも仕事の抜けが多く、安心して育休関係の手続きを任せられなかったため、さらに上司や信頼できる先輩に予め根回しをしたことで、ある程度被害を軽減できた。

○育休期間の設定

当初は1年3ヶ月として設定していたが、妻の育休復帰、復帰に合わせた保活を見据えて異動希望を提出できる直前までの1年間に短縮した。結局それも直属の上司に任せられなかったから、ということではあるが、、、

■育休中の生活

○家事や育児について(どのように家事や育児を分担したか、自分なりに工夫したこと等)

夫婦とも(特に妻)心身をできるだけ疲弊させないことを意識した。
工夫したことは以下。
・産後約3ヶ月の家事は基本的にすべて対応。
・夜中のミルクはルールを決めて連日同じ人とならないよう対応。
・お互い月に1〜2日「育児を休む日」を作って気分転換。
・どうしても次男につきっきりになるので、長男との時間を意識してとるようにした。

○家事や育児以外(自己研鑽や趣味、家族旅行、住宅購入等)

自己研鑽は育休前から定期的に国家資格取得を行なっていたところだったが、育休中は育児最優先となったため、軽めの民間資格1本だけにシフトした。ある程度落ち着いてきたころから徐々に国家資格取得を見据えて学習中。育児中の学習はなかなか子どもの対応があると安定した時間の確保が難しいところだが、毎日短時間でもやり続けることを意識して行なっているところ。

趣味については、一人で行うものが多いため、基本的にあまりできなくなったが、前述の育児を休む日に少し行うことで気分転換をしている。

家族旅行はこれまでも年1回程度行っていたところだが、育休中だと混雑しない平日を使えたため、気軽に行くことができた。ただ、乳児連れということで気にすることは多かったが。。

その他として、長男、次男とも生まれつき母斑があり、時間をかけてレーザー治療を実施中。将来のコンプレックスのもとになりうるものを育休の時間、医療費の補助を使って軽減できたのはよかったと感じている。

○育休中の大変だったエピソード(子供の病気や怪我、突発的な事故(ヒヤリハット体験)、育休中のドタバタ等)

長男が通う保育園でもらってきたであろう風邪が一家全員に広がったときはかなり苦労したところだった。特に子どもを小児科に連れていくのも、親が内科にかかるにも皆体調が悪いので、車の運転がつらかった。

また、育児休業中に5日間の手術を伴う入院があり、妻が完全ワンオペ育児となった。また、そんな時に限ってアパートの電気系統の不備が起こって、家電もまともに機能しない状態となりかなり苦労したところだった。  

○育休中の生活費(育児休業給付金で生活できたか、生活費の削減や副業による副収入などを通じてやりくりしていたか等)

予め試算していた育児休業給付金が概ね支給されており、また、保険として生活防衛資金も準備してあったので、問題なく過ごせている。

■(復職経験のある方)育休からの復職

○復職時に働き方を変えようと思ったか。また、どのように変えようと思ったか。パートナーや会社とは十分に話し合ったか。

働き方は育休前、育休中、復帰後とも家庭優先として特段変えるつもりはないところ。基本的に日々の仕事は随時情報共有し、妻や子どもの都合で急に休むことになっても影響が最小限になるようにする予定。

また、妻の復職(厳密には復職に先だった保活開始時期)までには妻の職場近くに異動を希望しているところであり、現在の上司にも理解してもらっている。ただ、比較的大きな組織であるため、意向が人事担当部署まで繋がっているのか不安はあるところ。妻と話しているなかではお互い別居しての育児は難しいと意見が一致しているので、万一異動できなさそうなときは、休職や転職も考えている。

■育休を振り返ってみて(育休を取ってよかったか、価値観の変化、印象的だったエピソード等)

全体として育休は取ってよかった。妻の負担を減らせたこと、一生の中での乳児期や幼児期の子と過ごせる時間を充分にとれたこと、等々貴重な時間を過ごすことができた。

また、これまでも家事は分担しつつ妻の所掌家事の手伝いもできていたと思っていたが、実際に子どもの世話もしつつ行う家事は集中作業ができないことも多く、改めて気づくことも非常に多かった。

■次に子供が産まれたら育休を取得したいか

絶対に取得する。ワンオペで何人もの子どもを同時に見るのは心身とも疲弊するため。

■これから育休を取得する人へのメッセージ

収入の低減、職場での立ち位置、制度の複雑さなど不安なことも多いと思いますが、奥さんは子どもを守るため、より不安を感じながら妊娠期間を過ごしているかと思います。お子さんが生まれてからも精神的にも体力的にも疲れ果ててしまうので、奥さんの手伝いではなく、一緒にお子さんを育てていく、という心持ちで育児を頑張ってください!

■パパ育コミュ

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