【男性育休体験記】職場との壮絶な交渉を経て、育休を勝ち取った、つーちゃん(6ヶ月間取得)

男性の育休「AtoZ」

男性育休は人それぞれです。家庭環境や職場環境等に応じて育休のあり方は異なってきます。

そんな多様な男性育休について、男性育休取得者の体験記を通じてお伝えしてしていきます。

今回は会社の強烈な反対に屈せず、育休を勝ち取った、「つーちゃん」の体験記です。

イラスト提供:ゆーぱぱ

プロフィール

・名前:つーちゃん
・具体的な育休取得期間:2020年10月~2021年3月まで
・居住地:東京都
・職業:会社員(301人以上1000人以下)
・育休取得時の家族構成:パパ35歳、ママ32歳、長男7ヶ月
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育休を取得した理由

  1. 妻と一緒に子どもを育てたかった
  2. 妻が早期の仕事復帰を望んでいたため
  3. 会社に風穴を空けてやろうと思ったため(男性の育休取得はほぼ皆無、営業職では初)

会社の上層部が世代交代で変わっていく中で会社が潰れるのではないかと不信感があり、また正しい評価がされない風潮を壊したかったです。

方向性が変わっていく中で社内がギスギスしており、働きづらい風土となっており、離職率もここ数年で圧倒的に増えました。

その中で育休というキーワードで初めての風穴を開けてやりました。

育休取得プロセス

家族とのやりとり

最初は生まれてすぐに1年取得予定だったが、会社と揉めに揉めたので妻からは「もう取らなくても良いよ」という話も出ました。

期間とタイミングについては十分に相談しました。

会社とのやりとり

妊娠がわかった段階で上司に相談し、自分が希望とする2020年4月から育休を1年取得したい旨を相談しました。

人事異動のタイミングから見ても半年以上あるので、問題ないであろうとの想定でした。

部門責任者との立ち話の中で【運用】でどうにかしたいとの持ちかけがあり、どのような運用で担当の仕事をするのかお互い検討するという話で一旦話は終わりました。

しかしながら、その後運用についての打ち合わせはなく、結局育休を取得できなさそうな雰囲気へとなっていきました。

その後、上司との面談の中で育児休暇を取得したい旨を再度相談しました。

そこで、上司と部門責任者の3者面談を行い、明確に育休を取得したいと宣言しました

しかしながら、NGという回答の一点張り

「なぜ育児休暇を取得しないといけないのか?」というような質問が終始飛び交いました。

こだわるつもりはありませんが、育休の申請は1ヶ月前であれば拒否はできないはずだと思いつつ、その日は決着がつかず再度打ち合わせの機会が設けられることになりました。

1ヶ月後に再度打ち合わせの機会が設けられたのですが、私の意志は変わらず、育休を取得すると話した途端に、「会社のことは考えているのか?」と机を叩き、脅してきました

本来であればパワハラの領域だと思いますが、私はメンタルお化けなので気にも止めずに主張を続けました。

私の担当している仕事は会社の中でもかなり特殊であり、引き継ぎにかなりの時間を要することもあり、代わりを見つけるのが難しいという側面があります。

もし別の担当だったら育児休暇は取得できたのか。自分で望んで担当してるわけではないし、育児休暇を取らないことで給与が倍になるわけでもない。そういったことを延々と話し、会社側にはぐうの音も出ないほど正論をぶつけて行きました

その場でも最終的な結論には至らず、改めて打ち合わせの機会を設けることになりました。

家族会議と諸先輩方に相談をし、生後半年はあまりできることが少ないというアドバイスもいただきつつ、希望していた4月からではなく、半年ずらした10月からで希望を出すことになりました

更に1ヶ月後、打ち合わせの機会が設けられて、上記の希望を提出。会社側も作戦を練っていたのか希望とマッチした回答でOKが出ました

最初の希望を出した期間から短くはなってしまいましたが、ようやく育休を取得することができました

育休中の生活

家事や育児について

これといって分担はしてないですが、気づいたらお互いやるという流れです。

妻は2020年8月(生後4ヶ月)から職場復帰しており、私が育休に入るまでは土日のみ。

育児休暇に入ってからは週3日程度出勤しています。

妻が仕事の間はパパが子どもを見てます。

家事や育児以外(自己研鑽や趣味、家族旅行、住宅購入等)

GOTOを利用して、義父母と家族旅行へ。

平日休めないので、こういうタイミングでゆっくりできてよかったです。

自分の実家にも2週間帰りました。

スキルアップとしては、当初は動画編集と英語を考えておりました。

動画編集はYouTubeチャンネルを自分と他チャンネルの運営をしています。

たまたま友人がYouTubeプロモーターのビジネスをしており乗っかかりました。

新規の企業案件も3月よりスタートすることになりました。

英語については、海外ドラマを見るので精一杯です。

子どもを見ながらというのは予定調和ではないので諦めました。

○育休中の大変だったエピソード

突発性発疹で熱が出た時は焦ったというよりも流石に疲れました。

3日ほど熱が高く、夜も寝てくれないという状況でした。

妻と交代で看病してましたが全員寝れず、一家全滅でした。

育休からの復職

復職前の会社とのやりとり

月に1度、上司との面談をしており、状況については共有してます。

teamsのチャットは見れるので、遠巻きに状況を見ています。

動画編集でサポートもする予定です。

復職後の仕事

まだ未定です。

復職後の家事や育児

復職後の想定は奥様と話し合っておりますが、うまくいかないこともあると思うので都度話し合いしていこうと思います。

育休を振り返ってみて

シンプルに楽しい。

日々、息子の成長を間近で見ることができて嬉しかったです。

収入は減りましたが、許容範囲なのでプライスレスな体験だと思います。 

次に子供が産まれたら育休を取得したいか

もちろんです。

1年取得するつもりです。

これから育休を取得する人へのメッセージ

義務化する必要はないですが、自分の子どもです。

パパとして、ママとして一緒に成長する良い機会かと思います。

私のように会社とバトルする場面もあると思いますが、折れずに頑張って取得を目指してください。

その他(言い残したことがあれば是非)

育休パパとしてのチャレンジをYouTubeにアップしています。

参考にしていただければ幸いです。

よかったら、チャンネル登録してくださいw

【育休パパ×つーちゃんねる】

以上「【男性育休体験記】職場との壮絶な交渉を経て、育休を勝ち取った、つーちゃん(6ヶ月間取得)」でした。

コメント

  1. […] 育休を取得しづらい雰囲気を感じながらも、申請手続きに向けて一歩を踏み出すと、育休を取得しづらい雰囲気が顕在化する。上司や役員(ジェンダーギャップに関するジェネレーションギャップというダブルギャップ)からは世間体を気にしたネガティブな反応を受けることもあり、中には非常に強い反感を買うこともある(男性育休体験記のつーちゃんさんの事例)。一方でママとして働く同僚や若い社員からは好意的に受け止められることが多い傾向がある。 […]

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